「庶民の魚」だったサバの値段が上がり続け、「サバショック」と呼ばれるほどになっています。スーパーの切り身や塩サバ、サバを使う弁当や加工品まで影響が広がっています。
なぜここまで高くなったのか、いつまで続きそうなのかを、数字と図で整理しました。家計への影響がわかる「サバ代の値上がり計算ツール」も付けています。
- 日本で食べるサバの約半分はノルウェー産。そのノルウェーなどが2026年の漁獲枠を前年より48%減らした
- ノルウェー産冷凍サバの輸入価格は1kg400円台→900円超と2倍以上に(2025年1月→2026年8月)
- 国産サバも水揚げが約10年で半分ほどに減っており、すぐに安くなる材料は少ない
サバはなぜ高い?理由は大きく2つ
理由1:ノルウェーなどの漁獲枠が約半分に
日本で食べられているサバのおよそ半分はノルウェー産といわれます。脂がのった大きめのサバは、塩サバや干物、切り身として広く使われてきました。
ところが、北東大西洋のサバの資源量が減っているとして、ノルウェー・英国・アイスランド・フェロー諸島は2025年12月、2026年のサバの漁獲枠を合計29万9,010トン、前年比48%減とすることで合意しました。国際海洋探査委員会(ICES)は、さらに大きい70%の削減を勧告していました。獲れる量が半分近くになれば、世界中で取り合いになり、価格は上がります。
理由2:国産サバの水揚げも減少
国内でもサバの水揚げは減っています。報道では、国内の水揚げ量は約10年で約53万トンから25万トン余りに減ったとされています。国産で輸入分を補うこともむずかしく、輸入・国産の両方から値上がり圧力がかかっている状態です。
どれくらい値上がりした?数字で見る
店頭にも影響が出ています。鹿児島市の鮮魚店では、サバの切り身パックが3年前の約1,000円から1,580円に上がったと報じられました。ノルウェー産の切り身の仕入れ値が約1年で1.5倍になったという飲食店もあります。千葉県銚子市では、輸入サバの高騰で採算が悪化し、水産加工業者のおよそ2割が倒産や事実上の廃業状態にあるとNHKが伝えています。
| 項目 | 以前 | 最近 | 変化 |
|---|---|---|---|
| ノルウェー産冷凍サバ輸入価格(1kg) | 400円台(2025年1月) | 900円超(2026年8月) | 2倍以上 |
| 4か国のサバ漁獲枠 | 2025年 | 2026年 29万9,010トン | 48%減 |
| 国内のサバ水揚げ量 | 約53万トン | 25万トン余り | 約10年でほぼ半減 |
| 鹿児島市の切り身パック(例) | 約1,000円(3年前) | 1,580円 | 1.58倍 |
サバ代の値上がり計算ツール
ふだんサバ(切り身・塩サバ・サバ缶など)に使っている金額と、値上がりの倍率を入れると、1年間でどれくらい負担が増えるかを計算します。倍率は目安として、上の表の「1.5倍」「2倍」などを使ってください。
サバの値段はいつまで高い?
はっきりした見通しは出ていませんが、すぐに大きく下がる材料は今のところ多くありません。
- 漁獲枠は年ごとに決まる:2026年分は2025年12月に合意されました。2027年分も、資源の調査結果をもとに沿岸国の協議で決まります。資源の回復には時間がかかるとされ、枠が大きく戻るかは不透明です。
- 国産の不漁:国内の水揚げ減少は長期的な傾向で、1年で元に戻るとは考えにくい状況です。
- 円安や物流費:輸入品なので、為替や輸送コストにも左右されます。
価格は地域や店、時期によって違います。上の数字は報道で伝えられた例であり、すべての店で同じように上がっているわけではありません。
家計でできる工夫
- サイズや産地を比べる:同じサバでも、国産・輸入、切り身・丸ごとで値段が違います。
- ほかの青魚も選択肢に:アジやイワシ、サンマなど、その時期に値ごろな魚を選ぶ方法もあります。
- 缶詰・冷凍をまとめ買いで比較:サバ缶も値上げされていることがあるため、1缶あたりの価格で比べるのがおすすめです。
サバの値上がりが続くなか、サバ缶もまとめ買いだと1缶あたりの価格を比べやすくなります。保存がきくので、使う分を計画的にそろえたい人向けです。
※楽天市場・Yahoo!ショッピングのページに移動します。価格・在庫は販売店でご確認ください。よくある質問
サバショックとは?
輸入サバと国産サバの両方が減り、サバの値段が急に上がっている状況を指す言葉です。切り身や加工品、弁当などにも影響が出ています。
サバが高いのはなぜ?
日本で食べるサバの約半分を占めるノルウェー産などの漁獲枠が2026年に48%減ったことと、国内の水揚げが長期的に減っていることが主な理由です。
どれくらい値上がりした?
ノルウェー産冷凍サバの輸入価格は、1kg400円台(2025年1月)から900円超(2026年8月)と2倍以上になったと報じられています。
いつまで高い?
公式な見通しは出ていません。漁獲枠は毎年決まり、資源の回復には時間がかかるとされるため、当面は高めの状態が続く可能性があります。
サバ缶も値上がりしている?
メーカーや商品によって違います。購入時に1缶あたりの価格を比べてください。

