ニコイチ 直前1週間チェックリスト

試験1週間前に新しい教材を開くのは、たいてい逆効果です。この時期にやるべきなのは、覚えたつもりの対応関係に抜けが残っていないかを高速で洗うことだけ。教育原理と社会的養護は各10問で取りこぼしが4問までしか許されないので、抜けが2つあると危ない。

このページは、直前1週間に上から順に消していくためのチェックリストです。年度が変わっても同じ手順で使えるように、日程や統計の具体的な数値は入れていません。数値が必要な箇所は「最新の資料で確認する」という項目にしてあります。ブックマークして毎回使ってください。

使い方

  • 各項目は質問です。答えを見ずに、口に出して答えられたらチェック
  • 答えられなかった項目にだけ印をつけ、そこだけテキストに戻る
  • 1周にかける時間の目安は20〜30分。読み込まない
  • 同じリストを7日前・3日前・前日の3回回す

7日前〜5日前:抜けを特定する

この段階の目的は、覚えることではなく覚えていないものを見つけることです。答えられない項目が10個以上あっても問題ありません。それが残り数日でやることのリストになります。

  • ☐ 教育原理と社会的養護の過去問を、各10問・時間を計って通しで解いたか
  • ☐ 解いた結果、どちらが何点だったかを把握したか(30点に届いたか)
  • ☐ 間違えた問題の領域を分類したか(人物/法令/施設/指針/統計)
  • ☐ 手薄な領域が特定できたか。そこに残り日数の半分以上を割り当てたか
  • ☐ 2科目のうち弱いほうに時間を寄せすぎていないか(1:1を保てているか)

ここで方針を1つ決める

残り1週間で全領域を完璧にはできません。「捨てる領域を作らない」ことだけ決めてください。全領域を7割にするほうが、2領域を満点にするより合格に近い。10問しかない科目では、どの領域から出るか読めないためです。

4日前〜2日前:領域別の高速チェック

① 人物(教育原理・西洋)

  • ☐ コメニウスの著書を2つ言えるか
  • ☐ ロックのキーワード(精神白紙説)を言えるか
  • ☐ ルソーの著書と「消極教育」の意味を言えるか
  • ☐ ペスタロッチの著書と直観教授の3要素を言えるか
  • ☐ オーエンが作った施設名を言えるか
  • ☐ ヘルバルトの四段階教授法を順番に言えるか
  • ☐ フレーベルの著書・世界初の幼稚園・恩物を結びつけられるか
  • ☐ エレン・ケイの著書を言えるか
  • ☐ デューイの著書2つと実験学校を言えるか
  • ☐ モンテッソーリの施設名と教育法を言えるか
  • ☐ プロジェクト・メソッド/ドルトン・プラン/発見学習の提唱者をそれぞれ言えるか

② 人物(教育原理・日本)

  • ☐ 澤柳政太郎・羽仁もと子・小原國芳がそれぞれ作った学校を言えるか
  • ☐ 及川平治の著書と実践名を言えるか
  • ☐ 木下竹次の著書と「合科学習」を結びつけられるか
  • ☐ 倉橋惣三の著書・誘導保育・有名な一節を言えるか
  • ☐ 倉橋惣三と城戸幡太郎の立場の違いを一言で言えるか
  • ☐ 森有礼が初代文部大臣であること、学校令を出したことを言えるか

③ 人物(社会的養護)

  • ☐ 石井十次と石井亮一の施設名を取り違えていないか
  • ☐ 留岡幸助の施設名(家庭学校)と、感化院との関係を言えるか
  • ☐ 池上雪枝・高瀬真卿・留岡幸助を年代順に並べられるか
  • ☐ 赤沢鍾美が何を作った人か言えるか
  • ☐ 野口幽香・森島峰の施設名を言えるか
  • ☐ 糸賀一雄の2つの施設と有名な言葉を言えるか
  • ☐ 高木憲次と小林提樹の対象の違いを言えるか
  • ☐ 石井筆子が誰の妻で、どの学園に関わったか言えるか

④ 法令・年号

  • ☐ 児童福祉法・児童憲章・子どもの権利条約批准の年を言えるか
  • ☐ 児童憲章が法律ではなく宣言であることを覚えているか
  • ☐ 子どもの権利条約の採択年日本の批准年を区別できるか
  • ☐ こども基本法の公布年と施行年を区別できるか
  • ☐ こども家庭庁の発足年と、所管が厚生労働省ではないことを覚えているか
  • ☐ 教育基本法が1947年制定・2006年全部改正であることを言えるか
  • ☐ 児童虐待防止法・次世代育成支援対策推進法・子ども・子育て支援法を年代順に並べられるか
  • ☐ 直近の児童福祉法改正で新設・変更されたものを3つ言えるか

⑤ 施設・制度

  • ☐ 児童福祉法第7条の児童福祉施設を、数を含めて言えるか
  • ☐ そのうち第一種社会福祉事業にあたる6つを言えるか
  • ☐ 助産施設が第二種、授産施設が第一種であることを言えるか
  • ☐ 児童相談所・自立援助ホーム・ファミリーホームが児童福祉施設ではないと言えるか
  • ☐ 里親の4種類を言えるか(養育・専門・養子縁組・親族)
  • ☐ 専門里親の対象と、養育里親との違いを言えるか
  • ☐ ファミリーホームの正式名称(小規模住居型児童養育事業)を言えるか
  • ☐ 児童心理治療施設・児童自立支援施設の対象児童を区別できるか
  • ☐ 乳児院と児童養護施設の対象年齢の考え方を言えるか

⑥ 指針・理念

  • ☐ 社会的養護の2つの基本理念を言えるか
  • ☐ 社会的養護の6つの原理を言えるか
  • ☐ 「新しい社会的養育ビジョン」が示した方向性を一言で言えるか
  • ☐ パーマネンシー保障・家庭養育優先の意味を説明できるか
  • ☐ 被措置児童等虐待を発見した人が通告する先を言えるか
  • ☐ 第三者評価の受審が施設に求められていることを覚えているか
  • ☐ 保育所保育指針・幼稚園教育要領・幼保連携型認定こども園教育・保育要領の3つを区別できるか

⑦ 統計(深追いしない)

統計は年度で数値が動くうえ、出題は多くて1問です。数値そのものを暗記するより傾向の向きを押さえてください。細かい数値を追うくらいなら、人物と施設をもう1周したほうが期待値が高い。

  • ☐ 里親等委託率が長期的に上がっているか下がっているかを言えるか
  • ☐ 児童虐待相談対応件数の傾向を言えるか
  • ☐ 児童養護施設の入所児童数の傾向を言えるか
  • ☐ 上記3つを、こども家庭庁の最新資料で確認したか

引っかけポイント

直前期に最も差が出るのは「似ているもの」の取り違えです。石井十次と石井亮一、倉橋惣三と城戸幡太郎、助産施設と授産施設、採択年と批准年、公布年と施行年。ペアで覚えているものだけを、前日にもう一度声に出す。新しい知識を足すより、これのほうが1問分の価値があります。

前日にやること・やらないこと

やることやらないこと
チェックリストを1周(20〜30分)新しい教材・新しい問題集を開く
答えられなかった項目だけテキストで確認テキストを最初から読み返す
似ているペアを声に出して確認統計の細かい数値を詰め込む
持ち物と会場までの経路を確認夜中まで詰める
起床時刻から逆算して寝る「あと1科目だけ」と延長する
  • ☐ 受験票を用意したか
  • ☐ 写真付き身分証明書を用意したか
  • ☐ 筆記用具(HBまたはBの鉛筆・シャープペンシル、消しゴム)を用意したか
  • ☐ 腕時計を用意したか(時計機能のみのもの)
  • ☐ 会場までの経路と所要時間を確認したか
  • ☐ 受験科目の順番と開始時刻を確認したか

持ち物と注意事項は年度で変わることがあります。受験申請の手引きと公式サイトで必ず確認してください。

当日朝:開始前の10分で見るもの

会場で読むのは、すでに覚えたことの再確認だけにします。新しいことを入れると、直前に入れた情報が既存の記憶を押し出すことがあります。

  • ☐ 児童福祉法第7条の13施設の語呂を、紙の端に書き出せるか
  • ☐ 第一種6施設の語呂を書き出せるか
  • ☐ 西洋思想家の生年順の語呂を書き出せるか
  • ☐ 最重要の年号(児童福祉法・児童憲章・条約批准・こども家庭庁)を書き出せるか
  • ☐ 社会的養護の2理念・6原理を書き出せるか

試験開始直後の30秒

問題冊子を開いたら、まず覚えた語呂を問題用紙の余白に書き出す。緊張で飛ぶのは、いちばん最後に詰め込んだものです。書き出してしまえば、あとは問題に集中できます。

試験中の立ち回り

場面行動
最初の1分10問を眺め、確実に解けるものに印をつける
解く順確実な問題から。迷う問題は飛ばす
組み合わせ問題確信のある1つの記述から選択肢を消す
まったく知らない用語1分以上考えない。4問までは落としてよい
残り5分マーク位置のズレを最優先で確認
科目間の休憩終わった科目の答え合わせをしない。次の科目の語呂だけ確認

引っかけポイント

終わった科目の自己採点を休憩時間にしないこと。教育原理の手応えが悪いと、次の社会的養護に響きます。判定は2科目同時なので、片方の手応えが悪いときこそ、もう片方を確実に30点以上に乗せる必要があります。手応えは当てになりません。最後まで解き切ってください。

りわさんメモ

(ここに、りわさん自身が受験したときの実感・失敗・工夫を1〜3文で書き足してください。例:前日に新しい問題集を買って混乱した。翌年はこのリストだけ回して本番に行った。)

よくある質問

直前1週間で、教育原理と社会的養護のどちらを優先すべきですか?

過去問を通しで解いた結果、30点に届かなかったほうを優先します。ただし優先するのは配分であって、片方をやらない日を作らないでください。判定は2科目同時なので、届いているほうを放置すると、次はそちらが落ちます。目安として、弱いほうに6割、強いほうに4割の時間を割り当てる程度に留めます。

統計は覚えなくていいのですか?

細かい数値の暗記は優先度が低い、という意味です。出題があっても多くて1問で、しかも数値そのものではなく傾向を問う形が中心です。里親等委託率や児童虐待相談対応件数について「増えているか減っているか」を言える状態にしておけば、直前期としては十分です。数値を確認するときは、こども家庭庁の最新資料にあたってください。

前日は何時間くらい勉強すべきですか?

時間で決めず、このリストを1周する形をおすすめします。20〜30分で終わる設計です。残った時間で答えられなかった項目だけ確認し、あとは睡眠に回してください。前日の詰め込みで増える得点より、睡眠不足で落とす得点のほうが大きくなりやすい、というのが多くの受験者の実感です。

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