「PayPayにひも付けた銀行口座から、お金を全部抜かれた」という被害報告がXで広がっています。PayPayによると、8月ごろから、マルウェア(不正なアプリ)に感染したとみられるスマホからの不正送金が増えているとのこと。手口と、今日できる対策をまとめました。
- 入り口は公式ストア以外から入れた不正アプリ。感染したスマホが遠隔操作され、銀行口座からチャージ→送金される。
- PayPayは「公式ストア以外のアプリを入れない」「遠隔操作できる権限を許可しない」「利用上限を設定する」を呼びかけ。
- 身に覚えのない取引があれば、取引履歴を確認してPayPayと銀行にすぐ連絡。補償の条件は公式ヘルプで確認。
何が起きている?被害の流れを図解
報道によると、被害は「PayPayのシステムから情報が漏れた」というものではなく、利用者のスマホが乗っ取られるタイプです。SMS・メール・SNS広告などのリンクから偽アプリを入れてしまい、そのアプリにスマホを操作する権限を与えると、第三者が画面を動かしてPayPayを操作できてしまいます。
PayPayが出している注意喚起
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年8月ごろ | マルウェア感染が疑われる端末からの不正送金が増え始める |
| 8月28日 | 「支払い」「送る」「チャージ」の利用可能額(上限)の設定を案内 |
| 9月7日 | 不審なアプリによるマルウェア感染と、身に覚えのない送金・決済に注意喚起。取引履歴の確認と補償制度の確認を呼びかけ |
| 10月下旬 | 「口座のお金を全部盗られた」という投稿がXで拡散 |
PayPayは、AIと専任スタッフが24時間体制で取引を監視し、不審な取引は止めたりブロックしたりしていると説明しています。それでも、スマホそのものを操作されると本人の操作と見分けにくいため、利用者側の対策が大切です。
今すぐできる対策【やることチェッカー】
当てはまるものを選ぶと、優先してやることが表示されます。
利用上限を下げると、被害はどれだけ小さくなる?
乗っ取られたスマホから送金されても、PayPay側の上限を超える取引はできません。たとえば「チャージ」と「送る」の上限を1日1万円にしておけば、気づくまでの被害を大きく減らせます。上限は、アプリのアカウント画面のセキュリティ関連の設定から変えられます(表示名はアプリのバージョンで異なる場合があります)。
| 対策 | 防げること | 手間 |
|---|---|---|
| 公式ストア以外のアプリを入れない | 感染そのものを防ぐ | なし |
| 操作権限(アクセシビリティ等)を許可しない | 遠隔操作を防ぐ | 小 |
| 利用上限を下げる | 被害額を小さくする | 小(数分) |
| 取引の通知をオンにする | 早く気づける | 小 |
| 銀行連携を外し、必要時だけチャージ | 口座からの引き出しを防ぐ | 中 |
「銀行連携を切ったほうがいい?」
X上では「銀行連携を切った」という声も広がっています。ひも付けを外せば口座から勝手にチャージされる心配はなくなりますが、チャージのたびにATMや別の方法が必要になります。まずは利用上限の設定と、不審なアプリがないかの確認を優先し、そのうえで自分の使い方に合わせて判断するのが現実的です。
よくある質問
PayPayから情報が漏れたのですか?
報道されている被害は、利用者のスマホが不正アプリに感染して遠隔操作されるものです。PayPayのシステムから情報が漏れたという発表はありません。
iPhoneでも被害に遭いますか?
PayPayは、App Store・Google Play以外から入れたアプリや、怪しいリンクからのインストールに注意するよう呼びかけています。機種を問わず、公式ストア以外からアプリを入れないことが基本です。
被害に気づいたらまず何をすればいい?
取引履歴を確認して、PayPayと銀行に連絡してください。補償の申請条件は公式ヘルプで確認できます。
10/30・31の地銀チャージ停止と関係ありますか?
一部の地銀からのチャージ停止は別のお知らせです。詳しくは下の関連記事をご覧ください。

