10月25日(日本時間26日)に行われたブラジル大統領選の決選投票で、現職のルラ大統領が右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員を破り、再選を決めました。ルラ氏の当選は通算4回目で、ブラジルの大統領として史上初の「4選」です。
この記事では、得票率と第1回投票からの逆転、ルラ氏のこれまでの在任期間、今後の焦点を図と表でまとめます。年を入れるとその年のブラジル大統領がわかる年表チェッカーも付けました。
- 決選投票はルラ氏が約51.8%、フラビオ・ボルソナロ氏が約48.2%(開票率99.99%時点)で、差は約3.6ポイント。
- 10月4日の第1回投票ではフラビオ氏が47.03%で首位、ルラ氏は45.16%で2位。決選投票で逆転した。
- ルラ氏は80歳。2003〜2010年、2023年〜に続く4期目。ただし議会は保守派が多数を握る見通しで、政権運営の難しさが指摘されている。
ブラジル大統領選2026の結果
ブラジル最高選挙裁判所(TSE)の集計では、開票率99.99%の時点でルラ氏(労働党)が51.78%、フラビオ・ボルソナロ氏(自由党)が48.22%でした。AFP通信も公式集計としてルラ氏51.7%、フラビオ氏48.2%と伝えています。
| 候補 | 政党・立場 | 第1回投票(10/4) | 決選投票(10/25) |
|---|---|---|---|
| ルラ氏(80) | 労働党・左派/現職 | 45.16%(2位) | 約51.8%(当選) |
| フラビオ・ボルソナロ氏(45) | 自由党・右派/上院議員 | 47.03%(1位) | 約48.2% |
フラビオ氏は、2019〜2022年に大統領を務めたジャイル・ボルソナロ元大統領の長男です。親トランプの右派として支持を広げ、第1回投票ではルラ氏を上回りましたが、決選投票でわずかに届きませんでした。
第1回投票からの逆転を図で見る
ロイター通信によると、世論調査会社は「予想を上回る投票率」がルラ氏に有利に働いたと分析しています。投票当日は、交通機関の混乱や雨を理由に双方の陣営が投票時間の延長を求める場面もありました。
ルラ氏はどんな人?在任期間を年表で
ルラ氏は労働組合のリーダー出身で、貧しい家庭から大統領になった人物として知られます。1期目・2期目(2003〜2010年)のあと、2018〜2019年には汚職事件で収監されましたが、有罪判決はのちに無効とされ、2022年の大統領選でジャイル・ボルソナロ氏(当時の現職)を破って返り咲きました。
※年の途中で交代した年は、主な在任者を表示しています。ルラ氏の年齢は「その年の誕生日を迎えた後」の数字です。
4期目の焦点:保守派が強い議会
ロイター通信は、ルラ氏にとって最大の課題は議会だと伝えています。フラビオ氏の自由党とその同盟勢力が下院で280議席超、上院で最大50議席を握る可能性があり、両院で過半数に届く見通しです。1980年代の民主化以降で最も保守的な議会になるとの見方もあります。
| 論点 | ポイント |
|---|---|
| 議会との関係 | 右派が多数を握る見通しで、法案を通すには連立の調整が必要 |
| 支持の弱点 | 物価上昇や過去の汚職問題で一時は支持が低下していた |
| 経済の変化 | アプリ経済や非正規で働く人の増加への対応が課題と指摘 |
| 中南米の流れ | 近年続いた右派の伸長に歯止めをかけた結果と受け止められている |
専門家の中には、議会に主導権が移り、ルラ氏が「レームダック(求心力の低下した状態)」になるとの見方もあります。今後の政策や日本との関係については、外務省や各報道機関の続報を確認してください。
日本との時差は12時間
首都ブラジリアの時刻は日本より12時間遅れています(現在ブラジルは夏時間を実施していません)。ブラジルで25日夜に結果が判明した時点は、日本時間では26日午前でした。現地の会見やニュースを追うときは「日本時間=ブラジリア時間+12時間」と覚えておくと便利です。
よくある質問
ルラ氏の得票率は何%でしたか?
開票率99.99%時点で51.78%、フラビオ・ボルソナロ氏は48.22%でした。報道によって51.7%と48.2%のように丸めて伝えられています。
「史上初の4選」とはどういう意味ですか?
ブラジルで大統領に4回当選したのはルラ氏が初めてという意味です。2002年、2006年、2022年に続く4回目の当選です。
フラビオ・ボルソナロ氏とはどんな人ですか?
自由党の上院議員で、ジャイル・ボルソナロ元大統領の長男です。第1回投票では47.03%で首位でした。
新しい任期はいつからですか?
2027年1月から4年間の任期になる予定です。正確な就任日はブラジル政府の発表を確認してください。

