保育士試験の語呂合わせ・暗記ガイド|覚え方

保育士試験で問われるのは、単語そのものではなく対応関係です。人物と著書、施設と根拠法、年号と法令、栄養素と欠乏症。選択肢は必ずこの対応をずらして作られるため、片方だけ知っていても点になりません。暗記の設計は、この前提から始めます。

語呂合わせは万能ではありません。並び順や個数を落とさず持ち運ぶのが語呂の役割で、意味の理解や対応関係の整理は表のほうが向いています。両方を使い分けるのが前提です。

表と語呂の使い分け

覚える対象向いている道具理由
人物×著書×キーワード表 → 仕上げに語呂3列以上の対応は表でしか整理できない。混ざりやすい人物だけ語呂で固定する
施設×対象年齢×根拠条文似た施設が並ぶので、横並びの比較でしか差が見えない
年号・出来事の順序語呂順序と年号は意味づけが効かない。音で持つのがいちばん速い
制度の内容・目的表と要約語呂にすると内容が落ちる。ひと言で言い換える練習のほうが効く
数値・統計表(最新値で更新)年度で変わるため、覚え直せる形にしておく必要がある

暗記ガイドの記事

記事扱う範囲こんなときに
保育士試験の暗記は「対応関係」で決まる|語呂と表の使い分け暗記法そのものの設計覚えても抜ける/勉強法から見直したい
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覚えたものを落とさない3つの原則

1. 読み返すより、思い出す

テキストを何度も読むのは、知っている感覚を強めるだけで、思い出す力は鍛えられません。本番でやるのは思い出す作業です。表を作ったら隠して口に出す、一問一答で答える、白紙に書き出す。この「引き出す側の練習」を挟まない暗記は、試験会場で機能しません。

2. 間隔を空けて戻る

同じ日に10回繰り返すより、1日後・3日後・1週間後に1回ずつ戻るほうが残ります。忘れかけたタイミングで思い出す作業がいちばん定着します。ノートは科目別ではなく論点別にしておくと、戻る回数を減らせます。

3. 覚える量を先に削る

全部は覚えられません。出題実績のある論点から順に、6割に届くところまでで一度止めます。教育原理・社会的養護のように10問しかない科目では、頻出テーマの精度のほうが網羅性より重要です。何を捨てるかは各科目の出題傾向記事で確認してください。

語呂づくりに沈まない

語呂合わせは作るのに時間をかけすぎないこと。自作の語呂は覚えやすい反面、凝りはじめると勉強した気分だけが残ります。既にあるものを借りて、覚えにくい数個だけ自分の言葉に置き換えるのが現実的です。

科目別・何を暗記の対象にするか

暗記の対象は科目ごとに違います。どの科目でも同じやり方をしていると、覚える必要のないものまで抱え込むことになります。

科目暗記の主対象作るべき表の形
教育原理人物・著書・答申・条文人物名/国と時代/著書/キーワードの4列
社会的養護施設・里親・統計・法令施設名/対象/目的/根拠条文の4列
子ども家庭福祉制度名・実施主体・根拠法制度/実施主体/対象/根拠法の4列
社会福祉法制度・相談援助の用語制度名/目的/対象/関連する専門職
保育の心理学人物と発達理論人物名/理論名/キーワード/段階の数
子どもの食と栄養栄養素・基準値・食育栄養素/働き/多く含む食品/欠乏症
子どもの保健感染症・発育・応急対応疾患名/症状/出席停止の考え方
保育実習理論記号・用語(音楽分野)記号/読み/意味。コードと移調は手順で処理する

表の列は4列前後で止めるのがコツです。列が増えるほど作るのに時間がかかり、覚える前に力尽きます。まず4列で作り、混同が起きた箇所にだけ列を足してください。

1週間の回し方の例

  1. 月〜水:新しい範囲の表を作る。作りながら覚えようとしない。作るのは整理の作業と割り切る。
  2. 木:作った表を隠して、白紙に再現する。書けなかった行に印をつける。
  3. 金:印のついた行だけを見直し、覚えにくいものを語呂に置き換える。
  4. 土:その週の範囲を過去問で確認する。表の形で覚えたものが、選択肢の形でも判断できるかを見る。
  5. 日:先週・先々週の範囲に戻る。新しい範囲はやらない。

重要なのは日曜の戻りです。ここを省くと、進んだぶんだけ後ろが抜けていき、直前期に全部やり直すことになります。

思い出す練習に使えるツール

表を作ったあとの反復には、ニコイチ一問一答楽典ドリルが使えます。どちらも答えを見る前に自分で答える形式なので、読み返す勉強から抜け出すのに向いています。移動中や待ち時間など、テキストを開けない場面ほど価値が出ます。

統計や制度の数値を覚えるときは、必ず出典年度とセットにしてください。数値はこども家庭庁 保育士関連ページなどで年度ごとに更新されます。古い数字を覚え直す手間を減らすには、法改正・最新データのページで最新値を確認してから暗記に入るのが確実です。

よくある質問

語呂合わせは覚えたほうがいいですか?

年号や順序、決まった個数のリストには有効です。一方で制度の内容や理念のように意味を問われる論点は、語呂にすると中身が抜け落ちます。語呂は「順番と個数を落とさず持ち運ぶ道具」と割り切り、対応関係の整理は表で行うという使い分けが現実的です。

覚えてもすぐ忘れてしまいます。どうすればいいですか?

読み返す回数ではなく、思い出す回数を増やしてください。表を隠して口に出す、白紙に書き出す、一問一答で答えるといった引き出す練習が定着を作ります。加えて1日後・3日後・1週間後と間隔を空けて戻ると、同じ時間でも残り方が変わります。

暗記はいつから始めればいいですか?

最初からで構いませんが、覚える対象を絞ってからにしてください。過去問を1回分解いて出題の型を確認し、頻出テーマを特定してから暗記に入ると、覚える量が半分程度になります。統計や法改正が絡む論点は最新の数値を確認してから覚えないと、覚え直しが発生します。

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