政府が検討している低所得者向けの新しい給付について、「年5000円程度」という参考値が10月30日、与野党に示されたと報じられました(テレビ朝日系ANN、日本経済新聞)。SNSでは「少なすぎる」との声も上がり、検索が急増しています。
いつから、誰が、いくらもらえる案なのか。報道で明らかになっている範囲を、図と年収別の区分チェッカーで整理します。
- 新しい「所得連動給付」は来年(2027年)秋ごろの開始を想定(片山財務相)
- 参考値は1人あたり年5000円程度。食料品の消費税減税の1%相当分・約6000億円を人口で割った金額
- 年収119万円までは定額、それを超えると収入に応じて増え、160万円あたりで増加が止まる設計が示された
ここで紹介する金額・年収の線は、政府が与野党に示した「参考値」の段階で、正式に決まったものではありません。制度の詳細は今後の国会審議や政府の正式発表で確認してください。
低所得者給付「年5000円」とは?
ANNによると、政府は食料品の消費税減税と合わせて、働く低所得者を支える新たな「所得連動給付」を検討しています。10月30日朝、衆議院財務金融委員会に向けて、給付額の参考値をまとめた資料を与野党に示しました。
資料では、食料品の消費税減税の1%相当分にあたる約6000億円を人口で割り、1人あたり年5000円程度という数字が示されたと伝えられています。6000億円を日本の人口(約1億2,300万人)で割ると約4,900円となり、「5000円程度」はこの計算に沿った数字です。月に直すと約417円です。
日本経済新聞も「先行給付、低所得者は年5000円」「政府『参考値』で野党と接点探る」と報じており、政府が野党側と金額の折り合いを探るための数字という位置づけです。
対象は?年収の目安を図で確認
| 年収(給与収入)の目安 | 参考値での扱い |
|---|---|
| 約53万円以下 | 下限の線として議論。対象外になる見込み |
| 約53万円超〜119万円 | 定額(1人年5000円程度) |
| 119万円超〜160万円 | 収入が増えるほど給付も増える |
| 160万円前後 | 給付の増加が止まる目安 |
| 160万円超 | どこまで対象か・どう減るかは報道で未提示 |
下限については、公明党の伊佐議員が「106万円などではなく53万円程度にすべき」と主張し、片山財務相が「重く受け止め、提出資料に反映した」と答弁したと報じられています。働くほど給付が増える区間を設けることで、就労を後押しするねらいがあるとみられます。
※10月30日に報じられた参考値の区分を当てはめただけの目安です。実際の対象・金額・人数の数え方は正式な制度で確認してください。
いつから?今後のスケジュール
ANNによると、片山財務相は所得連動給付の開始について「来年秋ごろになる」との見通しを示しています。2026年11月時点から見ると、2027年秋ごろです。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2026年10月30日 | 政府が与野党に「年5000円程度」などの参考値を提示(報道) |
| 2026年秋〜 | 国会で議論。与野党の協議で金額・対象を調整 |
| 2027年秋ごろ | 所得連動給付の開始を想定(片山財務相) |
金額については、与野党の協議で変わる可能性があります。日経は、政府が参考値を示すことで野党と「接点」を探っていると伝えています。
年5000円はどれくらい?身近な金額と比べる
- 月に直すと約417円、1日あたり約14円
- 4人全員が対象になったと仮定しても年2万円程度
- 給付とは別に、食料品の消費税減税そのものによる負担軽減もあわせて検討されています
「少ない」という受け止めがある一方、働くほど増える仕組みにすることで、低所得の働く人に重点を置く設計とされています。最終的な金額は、今後の議論を待つ必要があります。
今からできること
- 自分の年収(給与収入)を確認:源泉徴収票や給与明細で、1年間の給与の総額を見ておくと、制度が決まったときにすぐ判断できます。
- 自治体の給付金情報は別もの:住民税非課税世帯向けの給付など、自治体ごとの支援とは制度が違います。混同しないように注意しましょう。
- 「給付金の手続き」をかたる詐欺に注意:制度が決まる前に、個人情報や口座番号を求める電話・メールが来ても応じないでください。
よくある質問
低所得者給付の年5000円は決定ですか?
決定ではありません。10月30日に政府が与野党に示した「参考値」の段階です。金額や対象は今後の協議で変わる可能性があります。
いつから支給されますか?
片山財務相は「来年秋ごろ」との見通しを示したと報じられています。2027年秋ごろの開始が想定されています。
対象になる年収は?
参考値では、給与収入約53万円超から119万円までが定額、119万円を超えると収入に応じて増え、160万円あたりで増加が止まる設計が示されたと報じられています。正式な対象は制度の決定後に確認してください。
なぜ5000円なのですか?
食料品の消費税減税の1%相当分にあたる約6000億円を、人口で割った金額とされています。計算すると1人あたり約4,900円です。
申請は必要ですか?
申請方法は11月1日時点で発表されていません。決まる前に手続きをうながす連絡は詐欺の可能性があるので注意してください。

