IDCフロンティアのクラウドサービス「IDCFクラウド」が2026年10月7日未明にランサムウェア攻撃を受け、495の企業・自治体のサービスに影響が出ています。JR東日本の「えきねっと」やビューカード、「銀のさら」、10月14日にはピーチ・ジョンもメールアドレス漏えいの可能性を公表しました。
どの企業・自治体が影響を受けたのか、自分のメールアドレスは関係あるのかを確かめやすいよう、公表済みの組織を一覧にし、名前で探せる検索ツールを付けました。10月14日の第5報で何がわかったかもまとめています。
- 10月7日3時40分ごろ、IDCFクラウド(東日本リージョン1の4ゾーン)がランサムウェア攻撃で停止。495の企業・自治体に影響
- えきねっと、ビューカード、JR九州、銀のさら、ピーチ・ジョンなどがメールアドレス等の漏えいの可能性を公表(流出は未確認)
- 10月14日の第5報で、IDCFは仮想サーバー内データの外部流出はなかったと判断。一方で48社のポータル登録情報への不正照会を公表
IDCFクラウドで何が起きた?
IDCFクラウドは、ソフトバンクグループのIDCフロンティアが提供する法人向けクラウドです。多くの企業や自治体が、ホームページやメール配信、業務システムをここで動かしていました。
| 日時(2026年) | できごと |
|---|---|
| 10月7日(水)3時40分ごろ | IDCFクラウドで障害発生。茨城県のホームページなどが見られなくなる |
| 10月7日 13時52分 | IDCフロンティアが第1報 |
| 10月7日 20時18分 | 第2報でランサムウェア攻撃と公表 |
| 10月8日(木) | 第3報。被害4ゾーンのデータは取り出し・復元が困難な見通しと発表。影響は495の企業・自治体 |
| 10月9日(金) | 第4報(対応体制)。JR東日本、ビューカード、JR九州などが漏えいの可能性を公表 |
| 10月13日(火) | JR東海、スカパーJSAT、ライドオンエクスプレスHD(銀のさら等)などが漏えいの可能性を公表 |
| 10月14日(水) | 第5報。194顧客のバックアップ取り出しが可能と確認、外部流出はなかったと判断。ピーチ・ジョンが公表 |
影響を受けた企業・自治体を検索
会社名やサービス名の一部(例:えきねっと、ビュー、銀のさら、市)を入れると、公表済みの影響を絞り込めます。ここに載っているのは報道・公式発表で確認できた主な組織で、495すべてではありません。
メールアドレスなどの漏えいの可能性を公表した主な企業
| 企業・サービス | 対象 | 件数(最大) |
|---|---|---|
| JR東日本 | えきねっと会員/大人の休日倶楽部会員 | 約167万件/約39万件 |
| ビューカード | 会員サイト登録者 | 約403万件 |
| ライドオンエクスプレスHD | 銀のさら等の登録者 | 約650万件 |
| Peach Aviation | メール配信システム | 約189万件 |
| JR九州 | JR九州Web会員 | 約130万件 |
| NTT ExCパートナー | LStepのメール配信対象 | 約9万件 |
| JR東海 | ECサイト2件の顧客 | 約1万5,000件 |
| ピーチ・ジョン | メルマガ配信先の一部顧客 | 非公表(調査中) |
第5報(10月14日)でわかったこと
- 194顧客のバックアップを取り出せることを確認(スナップショット機能を使っていた顧客)。ただし、そこから元どおり復元できるかは確認中
- 被害4ゾーンの仮想サーバー内データについて、外部の専門企業との調査で照会や持ち出しの痕跡は見つからず、「外部へのデータの流出はなかった」と判断
- 一方で、管理用の「IDCFクラウドポータル」で48社の登録情報(企業名、ログインID、ハッシュ化されたパスワード、通知先メールアドレス、月額利用料金の合計額)への不正な照会を確認。外部への持ち出しの痕跡は確認されていないとしています
SNSでは犯行声明のような画像も出回っていますが、IDCフロンティアは真偽を含めて調査中としています。この記事では、声明に書かれた数字は事実として扱っていません。
利用者がやっておきたいこと
不審なメールのリンクは開かない
漏えいの可能性があるのは主にメールアドレスです。今後、「えきねっと」「ビューカード」などをかたるフィッシングメールが届くおそれがあります。メールのリンクからログインせず、公式アプリやブックマークから開くようにしましょう。
パスワードの使い回しを見直す
今回の発表ではパスワードの流出は確認されていませんが、同じパスワードを複数のサービスで使っている人は、この機会に変えておくと安心です。
メルマガが届かないのは故障ではない
高島屋、JR九州、ピーチ・ジョンなどはメルマガ配信を止めています。配信再開の案内も、公式サイトで確認するのが確実です。
よくある質問
IDCFクラウドの障害はいつから?
2026年10月7日(水)午前3時40分ごろからです。原因はランサムウェア攻撃と公表されています。
何社に影響した?
IDCフロンティアは495の企業・自治体がサービス障害の影響を受けたとしています。これは漏えい件数ではありません。
えきねっとの情報は流出した?
JR東日本は、えきねっと会員の最大約167万件のメールアドレス等に漏えいの可能性があると公表しました。クレジットカード番号等は対象外とされています。
ピーチ・ジョンは何が漏れた可能性がある?
メルマガ配信サービス経由で、一部顧客のメールアドレスに漏えいの可能性があります。氏名・住所・電話番号・カード番号は対象外とされています。
データは戻る?
第5報で、スナップショット機能を使っていた194顧客はバックアップの取り出しが可能と確認されました。復元できるかは顧客ごとに確認が続いています。

