「変動金利」の検索が急増しています。日本銀行が2026年に入って利上げを重ね、政策金利は9月18日に年1.25%程度へ引き上げられました。住宅ローンを変動金利で借りている人にとって気になるのは、「自分の金利はいつ上がるのか」「返済額はいくら増えるのか」です。
見直しの仕組みを図解し、金利が上がったときの返済額を計算できるツールを用意しました。
- 日銀の政策金利は6月に1.0%、9月18日に1.25%へ。約31年ぶりの高い水準
- 多くの銀行は年2回(4月1日・10月1日)に金利を見直す。ただ反映される返済月や上げ幅は銀行や契約で違う
- 3,500万円・35年なら、金利0.25%の上昇で毎月約4,000円の増加が目安。「5年ルール」「125%ルール」の有無も契約書で確認を
2026年の日銀の利上げをおさらい
| 時期 | 政策金利(短期金利の誘導目標) |
|---|---|
| 2026年6月の会合 | 年1.0%程度へ引き上げ |
| 2026年9月17・18日の会合 | 年1.25%程度へ引き上げ(約3カ月ぶり、1995年以来の高水準) |
変動金利の住宅ローンは、多くの場合、銀行の「短期プライムレート(短プラ)」に連動する基準金利をもとに決まります。日銀が利上げすると、銀行は短プラを引き上げ、それが基準金利を通じて住宅ローンの金利に反映されていく、という流れです。
変動金利はいつ上がる?見直しのタイミング
多くの銀行は、毎年4月1日と10月1日の基準金利をもとに、住宅ローンの適用金利を見直します。基準日より後に短プラが上がった場合は、次の基準日まで反映されないのが一般的です。
- 6月の利上げ(1.0%へ):多くの銀行で10月1日の見直しに反映される見込みと報じられています。
- 9月の利上げ(1.25%へ):短プラの改定が10月1日より後になる場合、反映は2027年4月1日の見直しからという見方が一般的です。
実際に引き落とし額が変わる月(例:見直しの2カ月後から、など)は銀行によって違います。また、ネット銀行など「5年ルール」がない商品や、元金均等返済の場合は、金利が変わるとすぐに返済額も変わります。自分のローンの仕組みは、契約書や銀行のマイページで確認しましょう。
返済額はいくら増える?計算機
※概算です。残高・期間はそのまま、新しい金利で残りを返す前提で計算しています。実際の返済額は銀行の計算方法や端数処理で変わります。
早見表:金利ごとの毎月返済額
借入額・期間ごとに、金利が変わらない前提で計算した毎月の返済額です(元利均等、ボーナス払いなし)。
| 適用金利 | 残高3,000万円・残り30年 | 借入3,500万円・35年 |
|---|---|---|
| 0.5% | 約89,757円 | 約90,855円 |
| 0.75% | 約93,086円 | 約94,775円 |
| 1.0% | 約96,492円 | 約98,800円 |
| 1.25% | 約99,976円 | 約102,930円 |
| 1.5% | 約103,536円 | 約107,165円 |
| 2.0% | 約110,886円 | 約115,942円 |
0.25%ずつ上がるごとに、3,000万円・30年で毎月約3,300〜3,600円、3,500万円・35年で毎月約3,900〜4,200円増える計算です。
「5年ルール」と「125%ルール」とは
| ルール | 中身 | 注意点 |
|---|---|---|
| 5年ルール | 金利が変わっても、毎月の返済額は5年間変えない | 中身は利息が増え、元金の減りが遅くなる |
| 125%ルール | 5年ごとの見直しで返済額が増える場合、前回の1.25倍が上限 | 利息が免除されるわけではない。未払利息が残ると最後に一括返済が必要になることも |
これらは大手銀行の多くが採用している仕組みですが、ネット銀行などルールがない商品もあります。元金均等返済の場合も、金利の変更がすぐ返済額に反映されます。
金利上昇に備えてできること
- 自分の契約を確認:適用金利、見直し時期、5年・125%ルールの有無、優遇幅(引き下げ幅)が続く期間。
- 計算機で「1%上がったら」も試す:家計に余裕があるかを確認しておくと、慌てずに済みます。
- 繰り上げ返済や借り換えは慎重に:手数料や諸費用、手元資金とのバランスがあります。銀行や専門家に相談し、試算を比べてから判断しましょう。
よくある質問
9月の利上げで、自分の変動金利はすぐ上がりますか?
多くの銀行は4月1日と10月1日に見直すため、すぐには上がらないのが一般的です。9月の利上げ分は2027年4月の見直しからという見方が多いですが、銀行や契約によって異なります。
返済額が変わらないなら、影響はないのですか?
5年ルールで返済額が同じでも、利息の割合が増えて元金の減りが遅くなります。5年後の見直しで返済額が増える可能性があります。
125%ルールがあれば安心ですか?
返済額の急な増加は抑えられますが、利息が免除されるわけではありません。払いきれなかった利息は未払利息として残り、最終回にまとめて支払う必要が出ることがあります。
固定金利に借り換えたほうがいいですか?
固定金利も上昇しており、借り換えには諸費用がかかります。一概には言えないため、複数の金融機関で試算を比べ、必要に応じて専門家に相談してください。
計算機の結果と銀行の返済予定表が違います
計算機は概算です。銀行は端数処理や返済日、優遇条件などを反映して計算するため、正確な金額は銀行の返済予定表で確認してください。

