JAL(日本航空)とANA(全日空)は10月15日、国際線の燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を11月1日発券分から引き上げると発表しました。欧州・北米線は両社とも片道62,000円(往復124,000円)になり、9〜10月発券分より高くなります。
燃油サーチャージは「搭乗日」ではなく「発券日」で決まるため、年末年始や冬休みの海外旅行を考えている人は、10月中に航空券を買うかどうかで負担が変わります。路線別の新旧の金額を表にまとめ、人数と路線を選ぶと「10月中に発券した場合との差額」がわかる計算ツールを付けました。
- JAL・ANAとも11月1日〜12月31日発券分の燃油サーチャージを引き上げ(国の認可申請中)
- 欧州・北米・オセアニアは片道62,000円(JALは+12,000円、ANAは+7,000円)。韓国は両社7,100円
- 金額は発券日で決まる。10月31日までに発券すれば9〜10月分の金額で済む
燃油サーチャージ11月・12月発券分の金額一覧
金額はいずれも日本発・大人1人・1区間片道あたりです。往復なら2倍になります。小児も同額で、座席を使わない2歳未満の幼児はかかりません。
JAL(日本航空)
| 路線 | 9〜10月発券 | 11〜12月発券 | 片道の差 |
|---|---|---|---|
| 北米・欧州・中東・オセアニア | 50,000円 | 62,000円 | +12,000円 |
| ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 30,900円 | 38,500円 | +7,600円 |
| タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ | 26,000円 | 33,200円 | +7,200円 |
| グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム | 17,500円 | 21,500円 | +4,000円 |
| 東アジア(台湾・中国・香港など) | 12,400円 | 16,000円 | +3,600円 |
| 韓国(ソウル・釜山・済州)・沖縄−台湾 | 5,900円 | 7,100円 | +1,200円 |
ANA(全日空)
| 路線 | 9〜10月発券 | 11〜12月発券 | 片道の差 |
|---|---|---|---|
| 欧州・北米(ハワイ以外)・中東・豪州 | 55,000円 | 62,000円 | +7,000円 |
| ハワイ・インド・インドネシア | 35,800円 | 38,500円 | +2,700円 |
| タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア | 27,300円 | 32,000円 | +4,700円 |
| ベトナム・グアム・フィリピン・パラオ・モンゴル | 19,300円 | 21,500円 | +2,200円 |
| 東アジア(韓国以外) | 14,300円 | 15,100円 | +800円 |
| 韓国・ウラジオストク | 6,500円 | 7,100円 | +600円 |
11月以降は、欧米・ハワイ・グアム方面・韓国の金額がJALとANAで同じになります。違いが残るのは東南アジア(JAL 33,200円/ANA 32,000円)と東アジア(JAL 16,000円/ANA 15,100円)です。一方、9〜10月発券分はJALのほうが安かったため、値上げ幅はJALのほうが大きくなっています。
なぜ上がる?金額の決まり方を図解
燃油サーチャージは、シンガポールケロシン(航空燃料の指標)の2か月平均価格に、同じ期間の平均為替レートをかけた「円換算額」で金額の段階(ゾーン)が決まります。JALの発表によると、今回の基準となった8〜9月の平均は1バレル159.19ドル、為替は1ドル157.61円で、円換算額は25,089円でした。
本来は「25,000円以上26,000円未満」の段階にあたりますが、両社とも中東情勢を受けた国の航空燃料への緊急的な激変緩和措置(補助)の効果を反映し、1段階低い「24,000円以上25,000円未満」の金額を適用するとしています。それでも前回より燃料の円換算額が上がったため、値上げとなりました。
10月中に発券するといくら違う?差額計算ツール
航空会社・路線・人数・片道/往復を選ぶと、11〜12月発券分の燃油サーチャージ合計と、10月31日までに発券した場合との差額を計算します。
| 例(往復・2人) | 11〜12月発券 | 10月中に発券 | 差額 |
|---|---|---|---|
| JAL ハワイ | 154,000円 | 123,600円 | 30,400円 |
| ANA ハワイ | 154,000円 | 143,200円 | 10,800円 |
| JAL 欧州・北米 | 248,000円 | 200,000円 | 48,000円 |
| JAL・ANA 韓国 | 28,400円 | JAL 23,600円/ANA 26,000円 | 4,800円/2,400円 |
「発券日」で決まるってどういうこと?
燃油サーチャージで勘違いしやすいのが、旅行に行く日(搭乗日)ではなく、航空券を買って発券した日の金額が適用される点です。たとえば12月28日出発のハワイ旅行でも、10月31日までに発券すれば9〜10月発券分の金額になります。
- 予約だけで発券(支払い)していない場合は、発券した日の金額になります
- JAL・ANAとも、払い戻すときの燃油サーチャージ部分に取消手数料はかからないとしています(航空券本体の払戻手数料は運賃のルールによります)
- JALの国際線特典航空券(マイル)でも、燃油サーチャージは同じ額がかかります
- 11月以降の金額は国の認可が前提で、認可の状況により変わる可能性があります
12月以降はどうなる?
JALによると、2027年1月以降の発券分は2026年12月に案内される予定です。燃油サーチャージは2か月ごとに見直され、燃料価格と為替の動きで上がることも下がることもあります。両社は今回の11〜12月分について、今後の燃油価格にかかわらず適用額は原則変更しないとしています。
冬休みや年末年始の旅行で出発日が決まっているなら、10月中に発券できるかを一度確認しておくと安心です。ただし、早く買うほど運賃自体が安いとは限らないため、航空券代と燃油サーチャージの合計で比べるのがおすすめです。
ポケット型WiFiのAIR-WiFiは、移動中や旅先でスマホ・パソコンをつなぎたいときの選択肢のひとつです。利用できるエリアや料金は公式サイトで確認してください。
※AIR-WiFiのページに移動します。料金・対応エリアは公式サイトでご確認ください。よくある質問
燃油サーチャージはいつから上がる?
JAL・ANAとも2026年11月1日発券分からです。適用期間は12月31日発券分までです(国の認可申請中)。
10月に予約して11月に支払うとどうなる?
燃油サーチャージは発券日で決まるため、11月に発券すると11〜12月分の金額になります。
ハワイ往復はいくら?
11〜12月発券分はJAL・ANAとも片道38,500円、往復77,000円(大人1人)です。
子どもも燃油サーチャージがかかる?
小児は大人と同額です。座席を使用しない2歳未満の幼児はかかりません。
LCCや海外の航空会社も上がる?
燃油サーチャージの有無や金額は航空会社ごとに異なります。利用する航空会社の公式サイトで確認してください。


