【保育士試験|解説】令和5年後期試験|社会福祉|問4

保育士試験

ここでは、令和5年後期保育士試験の問題について解説をします。

では、行ってみましょう!

問題|保護者支援・子育て支援

次のうち、保護者支援・子育て支援に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。


A 子育ての相談にあたっては、保護者の話を頭から否定せずに、気持ちを受け止める姿勢を常に持つべきである。
B 不適切な養育等が疑われる家庭への支援では、保護者の子ども観や、子育て意識・方法などへの介入が必要となることがある。
C 家庭支援・子育て支援においては、親子と地域社会との関係を構築するという視点は、現状の地域社会における人間関係の希薄化現象を考えると、不要である。
D 子育て環境の整備に関しては、出産を含む医療保障制度、各種手当、育児休業、保育所や幼稚園、認定こども園の整備など、家庭支援・子育て支援に関する制度環境の改善も重要である。


(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × × × ○

解答・解説

正解 2

A…○ B…○ C…× D…〇

A 〇 

相談・援助については「バイスティックの7つの原則」にもあるように相談者のあるがままを受け入れる「受容」の姿勢は重要です。また、相談者の話を傾聴することも必要なことです。

「バイスティックの7つの原則」

①個別化 ②意図的な感情表出 ③統制された情緒的関与 ④受容

⑤非審判的態度 ⑥自己決定 ⑦秘密保持

B 〇

「保育所保育指針解説」第4章 子育て支援 2-(3)不適切な養育等が疑われる家庭への支援

保護者の中には適切な関わり方や育て方が分からなかったり、身近に相談や助言を求める相手がおらず、子育てに悩みや不安を抱いたり、子どもに身体的・精神的苦痛を与えるような関わりをしたりしてしまう者もいる。そういった場合には保育士等が有する専門性を生かし、保護者の子ども観や、子育て意識・方法などへ介入しながら支援することも必要となります。s

C ×

「親子と地域社会との関係を構築するという視点」は子育てをしていく中で、親子の孤立化を防ぐ意味でも大切です。

「不要である」という断言された文言は×である場合が多いです。

 〇

設問のとおり。少子化対策の意味でも子育て環境は多方面で整備が必要とされています。

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